5.1. 関数の呼び出し
あらかじめ用意された関数には、値を返すものと値を返さないものがあります。値を返す関数の場合、返された値を(計算結果と同じように)変数に代入できます。
試験では、あらかじめ用意された関数の動作は問題文の中で定義されます。
【共通テスト手順記述標準言語 (DNCL) 】
DNCL | 実行結果 |
---|---|
y ← 二乗 (x) | y に x の二乗が代入されます。 |
z ← 二乗(x) + べき乗(x,y) | zにxの二乗とxのy乗の和が代入されます。 |
r ← 乱数 (1,6) | r に 1 から 6 までの整数のうちいずれかが代入されます。 |
二進で表示する (11)
※問題文の中で、「指定された値を2進表現で表示する関数『二進で表示する』が用意されている」のように、値を返さない関数が定義されている場合 |
「1011」と表示されます。 |
【JavaScript】
DNCL | JavaScript | 実行結果 |
---|---|---|
y ← 二乗 (x) | y = Jijou(x):
※関数Jijouは他の場所で定義済みとします。 |
y に x の二乗が代入されます。 |
z ← 二乗(x) + べき乗(x,y) | z = Jijou(x) + Bekijou(x,y);
※関数Jijou、Bekijouは、他の場所で定義済みとします。 |
zにxの二乗とxのy乗の和が代入されます。 |
r ← 乱数 (1,6) | r = Math.floor( Math.random() * 6 ) + 1;
|
r に 1 から 6 までの整数のうち、いずれかが代入されます。
JavaScriptでは、整数の乱数を直接得る関数が無いため、左のように関数を組み合わせます。 Math.random()で0以上1未満の乱数を得ます。それに6をかけると、0以上6未満の小数点以下の値を含む値になります。 Math.floor()により小数点以下の値を切り捨てて、最後に1を足すと、1から6の間の整数の値になります。 |
二進で表示する (11)
※問題文の中で、「指定された値を2進表現で表示する関数『二進で表示する』が用意されている」のように、値を返さない関数が定義されている場合 |
NishinHyouji(11)
※関数NishinHyoujiが別の場所で定義済みとします。 |
「1011」と表示されます。 |
5.2. 関数の定義
【共通テスト手順記述標準言語 (DNCL) 】
「関数 〜 と定義する」というまとまりで、関数を定義します。
一般形 | 例 |
---|---|
関数 〈関数名〉(〈引数列〉)を
| 〈処理〉 と定義する |
1 から正の整数 n までの和を表示する関数「和を表示する (n)」の定義例
関数 和を表示する (n) を |
値 m の n 乗の値を表示する関数「べき乗を表示する (m,n)」の定義例
関数 べき乗を表示する (m,n) を |
【JavaScript】
関数を定義するには、キーワードfunctionを用います。関数の中の処理は、中かっこで囲みます。
DNCL | JavaScript |
---|---|
1 から正の整数 n までの和を表示する関数「和を表示する (n)」の定義例
関数 和を表示する (n) を |
|
値 m の n 乗の値を表示する関数「べき乗を表示する (m,n)」の定義例
関数 べき乗を表示する (m,n) を |
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