2.1. 表示文
【共通テスト手順記述標準言語 (DNCL) 】
表示文で数値や文字列や変数の値を表示します。表示文では、複数の値を表示する場合は『と』で区切って並べ、最後に『を表示する』と書きます。
DNCL | 実行結果 |
---|---|
「整いました」を表示する | 「整いました」と表示される |
変数kosuの値と「個見つかった」を表示する。
(変数kosuの値が3のとき→) |
「3個見つかった」と表示される |
“(“と x と “, ” と y と “)” を表示する
(変数xが5、変数yが−1のとき→) |
「 (5, -1) 」と表示される |
【JavaScript】
値を表示するには、document.write()またはalert()を使います。document.write()を使うと、Webブラウザの画面に値を表示します。alert()を使うと、値をブラウザのポップアップウィンドウに表示します。
複数の値を、document.write()を使って表示するときは、小かっこの中にカンマで区切って並べます。
alert()を使うときは、小かっこの中で+記号を使い、文字列をつなげてから表示させます。
やりたいこと | プログラム | 注意事項 |
---|---|---|
「整いました」を表示する | document.write(“整いました”);
または alert(“整いました”); |
「整いました」と表示される。 |
変数kosuの値と「個見つかった」を表示する。
(変数kosuの値が3のとき→) |
document.write(kosu,”個見つかった”);
alert(kosu + “個見つかった”); |
「3個見つかった」と表示される。 |
“(“と x と “, ” と y と “)” を表示する
(変数xが5、 変数yが−1のとき→) |
document.write(“(“, x, “, “, y, “)” );
alert (“(” + x + “, ” + y + “)” ); |
「 (5, -1) 」と表示される。 |
2.2. 代入文の基礎
代入文は変数に値を設定します。また、配列の各要素に同じ値をまとめて代入することや、他の配列の内容に置き換えることもできます。
【共通テスト手順記述標準言語 (DNCL) 】
DNCL | 実行結果 |
---|---|
kosu ← 3 | 変数kosuに値3を代入する |
Tokuten[4] ← 100 | 配列Tokutenの4番目の要素に、値100を代入する |
Tokuten のすべての要素に 0 を代入する | 配列Tokuten のすべての要素に0を代入する |
Tokuten ← {87, 45, 72, 100} | 配列Tokutenを作る。要素の値は前から87, 45, 72, 100。要素数は4になる。 |
【JavaScript】
やりたいこと | プログラム | 注意事項 |
---|---|---|
変数kosuに値を代入する
(3を代入する時→) |
kosu = 3; | 変数kosuに値3を代入する |
配列Tokutenの要素に値100を代入する
(4番目の要素に値100を代入する時→) |
Tokuten[4] = 100; | 配列Tokutenの4番目の要素に、値100を代入する
※JavaScriptの配列の先頭は0。0,1,2,3,4なので、5番目になる |
配列Tokutenのすべての要素に0を代入する
(配列を使い始める前に、すべての要素に初期の値を与える) |
Tokuten = [0, 0, 0, 0]; | 配列Tokuten のすべての要素に0を代入する
※左のプログラムは、4つの要素(全て値は0)を持つ配列を作っている。 任意個の要素を持つ配列のすべての要素に、指定した値を代入する短い命令は、JavaScriptには無い |
配列Tokutenのすべての要素にそれぞれ値を代入する
(配列を使い始める前に、すべての要素に決まった値を与える) |
Tokuten = [87, 45, 72, 100]; | 配列Tokutenを作る。要素の値は前から87, 45, 72, 100。要素数は4になる。 |
2.3. 代入文の応用
【共通テスト手順記述標準言語 (DNCL) 】
複数の代入文を、『, 』で区切りながら、横に並べることができます。この場合は、代入文は左から順に実行されます。
同じ変数に対する加算や減算を伴う代入(インクリメントやデクリメント)は、『〜を〜増やす』や『〜を〜減らす』によって表すこともできます。
DNCL | 実行結果 |
---|---|
kosu_gokei ← kosu,tokuten ← kosu × (kosu + 1)
※上は表示の都合で改行しているが、1行で書くことができる |
変数kosu_gokeiに変数kosuの値を代入する。変数tokutenに、kosu×(kosu+1)の計算結果を代入する。 |
kosu を 1 増やす | 『kosu ← kosu + 1』と同じです。 |
saihu を syuppi 減らす | 『saihu ← saihu- syuppi』と同じです。 |
x ←【外部からの入力】 | 外部(※プログラムの外。コンピュータにつながれたキーボードなど、人間による操作などのこと)から入力された値を変数xに代入する。 |
【JavaScript】
複数の命令を1行に並べるときは、命令の間に”;”(セミコロン)を入れます。
+=や-=のように、複数の記号を並べる場合、間に空白を入れないようにします(「+=」は○、「+ =」は×)。
やりたいこと | プログラム | 注意事項 |
---|---|---|
変数kosu_gokeiに変数kosuの値を代入する。変数tokutenに、kosu×(kosu+1)の計算結果を代入する。 | kosu_gokei = kosu; tokuten = kosu * ( kosu + 1 );
※上は表示の都合で改行しているが、1行で書くことができる |
変数kosu_gokeiに変数kosuの値を代入する。
変数tokutenに、kosu×(kosu+1)の計算結果を代入する。 |
kosu を 1 増やす
『kosu ← kosu + 1』と同じです。 |
kosu += 1;
または kosu = kosu + 1;
または kosu++; |
kosu を 1 増やす。
「+=」を使う時は、「+」と「=」の間に空白を入れないこと。
「1増やす」には、演算子++を使うことができる。 なお、「1減らす」には、演算子–を使う。 |
saihu を syuppi 減らす
『saihu ← saihu- syuppi』と同じです。 |
saihu -= syuppi ;
または saihu = saihu – syuppi; |
saihu を syuppi 減らす。
「-=」を使う時は、「-」と「=」の間に空白を入れないこと。 |
外部(※プログラムの外。コンピュータにつながれたキーボードなど、人間による操作などのこと)から入力された値を変数xに代入する。 | x = prompt();
※prompt()は入力を促す関数。 入力された値が返される。 prompt(“出費はいくら?”); のようにすると、メッセージを表示できる。 |
x ←【外部からの入力】 |